ナースの流動性を健全化することが課題解決のカギ

問題意識とビジョンが一致していたわけですね。

 はい。同じビジョンを共有しているというのはうれしかったですね。人材サービスの世界でナースの定着に目を向けている人はほとんどいないと思っていましたから。それと、かなりスピーディーに意思決定していただいたことに感謝しています。業界的にもたいへん勇気のある決断だと感じています。弊社のメンバーも「良い会社とタッグできてうれしい」とモチベーションが上がっています。

溝口 ちょうど法人営業部が主体となって定着支援サービスに取り掛かろうとしていた時期に重なったことも大きな理由です。最適なツールを探す中でEpignoナースに出会えたのは幸運でした。弊社でもITには注力していますが、今回に関しては外部サービスを採り入れながら定着支援を浸透させるほうがお互いにとって有益だろうと判断しました。

業務提携の内容(出所:両社のプレスリリース)

 ただ、私はナースの退職をゼロにしたいなどと極端なことは考えていません。人材の健全な流動性はあって然るべき。現状の課題は、先ほど溝口さんが指摘したように不健全な退職が多いことなんです。当然、転職は人生の中で重要なターニングポイントですから、その点に関してはレバレジーズさんにしっかりとサポートしていただく。

溝口 おっしゃるとおり、明らかに需給バランスが崩れ過ぎている今の状況はそもそも健全ではない。こうした事態が続くと、いろんなところに影響が出てきます。医療機関や介護施設で働く人たちが疲弊すれば患者さんに影響が出ますし、ひいてはその家族にも影響します。

 人びとをケアするのが医療・介護であるべきなのに、環境が酷ければ本質的な仕事に従事できなくなってしまうリスクがあります。その観点で言えば、人が長く定着することは良い職場の証であり、やがてはそこで働きたいという人が出てくる。すなわち新しい採用、健全な流動性が高まることにつながるわけで、我々にとってはマイナスではありません。

 この点を理解している医療機関はナースに対する待遇も手厚く、働きやすさを重視しています。ですから、採用ブランディングにつながる取り組みとして今回のサービスを活用していただくのが効果的だと考えています。