“良質な人材採用”はコスト削減につながる

具体的にはどのようなシナジーを期待しますか。

溝口 一般的な業界では、HR(人事)部門ですでにエンゲージメントや定着支援が浸透してきています。ですが医療・介護業界ではまだまだなので、その考え方を浸透させるきっかけになるとの思いはあります。弊社の人材採用ナレッジとエピグノさんのツールを交えた上で提案することによって、よりトータルなサポートができるようになる。そこに期待したいですね。

 我々の強みはナースの定着支援であり、言い換えればそれしかできません。でも定着だけだとなかなか根本的な解決ができないのが現実です。実際、自分たちで地方に営業に行くと、人材の定着だけでは全然ニーズがないんです。「定着ももちろん大事だけど、そもそも人が足りないんだから、まずは人材を紹介してくれ」と要望されることもあって。でも今後は、人材紹介から定着支援までを一連の価値として提供できるため、理想的な協業になると考えています。

和やかに進んだ対談風景(写真:小口 正貴)

新型コロナの影響により、医療機関を取り巻く環境も変化しています。これからはますます人材にかけるコストがシビアになりそうです。

 そうですね。従来以上に人件費を精査する流れになると思います。退職や採用にかかる費用を医療現場に調査すると、想定以上に払っていることがほとんど。そこはやはり、削減の対象になると思います。短期的ではなく、中長期な視点で突き詰めると経営体質改善の1つは“良質な人材採用”になる。人手が足りないから誰でもいいという姿勢ではなく、良い人にずっと長く働いてもらいたいニーズは増えてくるはずです。