医療記事を書くときはいつも緊張する。薬剤や医療の分野は日進月歩で、しかもそれぞれの事象に対して様々な捉え方がある。だからこそ正解を見分けにくい。そして反面、間違いは目立つ。「自分に医療の専門知識があれば」とこれまで何度も感じた。今回紹介する「看護師ライター」はその名の通り、全員が看護師の資格を持つ。もちろん医療知識も豊富だ。同分野のトップランナー中澤真弥さんに聞いた。

(聞き手は末並 俊司=介護ジャーナリスト)

看護師ライターの中澤真弥さん(撮影:末並 俊司)

 「教えてくださいって声が意外に多くて、それに答えるかっこうで看護師ライター講座を始めたんです」

 中澤さんはマスク越しでも聞き取りやすい声でそういった。さすがは看護師さんだな──と妙に納得した。 

 2019年の夏に始めた看護師ライター講座はこれまで4回を数える。受講生は累計70人を超えた。すでにプロのライターとして活躍している看護師の方もいるという。

 医療の専門知識を求めるメディアは多い。

 数年前、大手キュレーションサイトがエビデンスのあやふやな医療記事を大量に発信。これが問題視され、同サイトは閉鎖に追い込まれた。

 このような事件もあり、メディア側の自浄も進んできているように感じる。そのためにも医療の知識は必須だ。看護師ライターである中澤真弥さんへの問い合わせも増えている。

 現在中澤さんは、いくつかの媒体で執筆を担当する一方で、自身の講座を受講したライターさんたちへ仕事の紹介も行っている。

 「もちろん、みなさん新人のうちは不慣れなので、私が編集長という形で納品する記事のクオリティを担保します」(中澤さん、以下「」内の談話は全て同じ)