安心・安全を実現するマイクロツーリズム

コロナ禍の昨年、自宅から車で1~2時間の近隣エリアを旅してその魅力を再発見しようという「マイクロツーリズム」を提唱されました。御社が運営する施設でも関連プランを多数扱っています。外部からの反響や、施設の稼働率への影響はいかがでしょうか?

 当社では、以前から閑散期対策としてマイクロツーリズムを提唱していました。コロナ禍で新たに「3密を回避しながら、安心・安全な滞在を実現する手段」としてご提案しましたが、私たちの想像を超える実績を上げています。

 繁忙期である8月の稼働率を例に取ると、星のや京都(京都府)で2019年に47.3%を占めていたインバウンドがほぼゼロになった分を近畿圏のマイクロツーリズムの拡大(9.4%→39.9%)などでカバーしています。界 出雲(島根県)はマイクロツーリズム効果で2020年8月の稼働率が前年同月を上回りました。感染の第4波が懸念される現在(2021年4月6日時点)でも、感染が比較的落ち着いている九州では界 別府(大分県)や界 霧島(鹿児島県)がマイクロツーリズムのお客様から多く予約をいただいています。

 マイクロツーリズムは地域や地域文化の担い手を巻き込んで地域経済を支える面もあり、観光事業者の方から「マイクロツーリズムのおかげで助かりました」と声をかけられることも多くあります。

 米国のコロンビア大学も関心を示し、同大学のビジネススクールで講演を行いました。例えば、旅先で子どもが高熱を出し緊急帰宅しようとしても、今だと飛行機や電車の利用を拒否されることもあります。しかし、マイカーを使ったマイクロツーリズムであれば、家族が運転してすぐに家に戻ることができます。講演では、こうした話を皆さんが大変興味深く聞いてくれました。マイクロツーリズムは、国内需要の強い米国や日本では有効な観光需要対策となると見ています。

マイクロツーリズムで需要が回復した島根県・玉造温泉に位置する「星野リゾート 界 出雲」
マイクロツーリズムで需要が回復した島根県・玉造温泉に位置する「星野リゾート 界 出雲」
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