世界で4000超の企業・団体などが参画

 では、具体的にどのような活動を実践すれば、ビジョン・ゼロを達成できるのか──。ISSAはそのためのツールとして、安全分野と健康分野のエキスパートが開発し有効性を実証したという、7つの「ゴールデン・ルール」を公表している。

1)トップが自らリーダーシップを発揮し、コミットメントを示す
2)事故や疾病などをもたらす危険源を特定し、リスクをコントロールする
3)ターゲットを設定し、それを実現するためのプログラムを策定する
4)労働安全衛生体系を構築・整備する
5)機械、設備、作業エリアの労働安全衛生を確保する
6)従業員の能力を開発し、資格を付与する
7)人材に投資し、参加を通じてモチベーションを高める

 ISSAでは、こうした7つのルールごとにチェックリストを用意し、その内容を実践していくことを勧めている。「ゴールよりもプロセスを大切にしながら、職場における安全・健康・幸福を統合的に実現していくことで『予防文化』を構築できる」(ISSA)。

 2018年11月、当時のISSA事務総長であるHans-Horst Konkolewsky氏が来日。セーフティグローバル推進機構が主催する「Safety2.0 国際安全シンポジウム2018」において日本ローンチを実施し、日本でも本格展開が始まった。2019年5月22日現在、世界では4000を超える企業・団体・トレーナーがこの活動に参画するなど、今や、ビジョン・ゼロは安全・健康分野における世界のメガトレンドとして目が離せない。

Vision Zeroの日本ローンチの様⼦。前列右から6番⽬がKonkolewsky氏。同氏の左隣がセーフティグローバル推進機構会長の向殿政男氏、右隣が中央労働災害防止協会理事長の八牧暢行氏(出所:セーフティグローバル推進機構)

(タイトル部のImage:Goss Vitalij -stock.adobe.com)