デジタルデバイスを活用した医薬品。医薬品そのものにセンサーなどのデバイスを組み込み、服薬管理や薬理学的効果を把握するといったソリューションを指すことが多い。

「Abilify MyCite(エビリファイ マイサイト)」のイメージ(図:Beyond Healthが作成)

 デジタルメディスンという言葉が注目されたのは、FDA(米国食品医薬品局)が2017年に「Abilify MyCite(エビリファイマイサイト)」を承認したこと。大塚製薬の抗精神病薬「エビリファイ」の錠剤に、米Proteus Digital Health社が開発した摂取可能な極小センサーを組み込んだ医薬品である(図)。

 錠剤を服用して胃に到達すると、内蔵したセンサーの情報を患者の体に貼り付けたパッチ型検出器が受信する。パッチ型検出器はセンサーから送られる服薬時刻などの情報に加え、体の傾きや活動量などの身体情報を合わせて時間とともに記録する。収集したデータはスマートフォンなどに転送され、医師や看護師と共有できる。同剤の適応である成人の統合失調症、双極性I 型障害の躁病および混合型症状の急性期、大うつ病性障害の補助療法において使用されるという。

(タイトル部のImage:Goss Vitalij -stock.adobe.com)