90歳代でもオンライン運動指導が可能

 デイサービス向けクラウド機能訓練ソフト「リハプラン」を運営するRehab for JAPANは、オンライン介護の実現を目指す「リハブオンライン(RehabOnline)プロジェクト」を2020年5月から行っている。これは、リハビリテーションや運動、スタッフとのコミュニケーションなど、これまでデイサービスで行ってきたサービスをオンラインで提供できるようにするというプロジェクトである。

 第1弾として、デイサービス事業者のカルチャー型デイサービスセンターサロン de Day(千葉県佐倉市)を利用している80~90歳代5人の対象者に参加してもらい、同年5月23日~6月22日までの期間に実証実験を行った。対象者とその家族にタブレット端末を貸与し、体調などの状態確認とオンラインによる運動指導ができるかを検証した。

タブレット端末の説明を受けている様子(出所:Rehab for JAPANのプレスリリース)

 その結果、対象者全員とオンラインでのスムーズなコミュニケーションが可能だった。同居する家族からは、「母がタブレット操作をできると思ってもみなかったし、1時間も体操ができるなんて思わなかった」という声まで届いたという。

 脳梗塞リハビリセンターでは、COVID-19の感染拡大を受けて理学療法士によるオンラインリハビリ無料相談窓口を設置した。リハビリ施設やデイサービスなどに行きたいが、外出に不安がある人や、自宅でできるリハビリテーションについて相談したい人に向けている。

 オンラインリハビリのサービスが続々と登場し始めているのは、COVID-19の影響で外出をためらう人が増えたことが大きな理由である。これまで施設に通って行っていたリハビリテーションを自宅で受けられるようにしたり、活動量の低下を補ったりすることが目的だ。

 ただし、今後、こうしたサービスが浸透していけば享受できる利点はそれだけではなさそうだ。これまで受けていたリハビリテーションを自宅で受けられるだけでなく、住んでいる地域によらずに質の高いリハビリテーションサービスが受けられることにもつながるかもしれない。新しい生活様式は思わぬ功を奏すのか、見届けたい。

(タイトル部のImage:Goss Vitalij -stock.adobe.com)