介護者の負担感が20%軽減という報告も

 福岡県福岡市が人生100年時代へのチャレンジとして取り組んでいる「福岡100」では、「ユマニチュード」を認知症のケア技法として市民に広める活動を行っている。2016年度から、介護施設の職員や介護を行う家族、小中学生を対象に、ユマニチュードの研修や講習を実施してきた。その結果、介護者の負担感が20%軽減、被介護者の認知症症状が15%和らぐという効果が見られたという(関連記事:国の旗振りに頼り切るな!今こそ個々人の力の発揮を)。

 AIを活用した介護向けサービスなどを手掛けるスタートアップのエクサウィザーズは、動画でユマニチュードを学べるアプリ「CareWiz(ケアウィズ)」を開発。家族を介護する人に向けて、2020年6月から当面の間、無償で提供を行う(関連記事:在宅介護者の負担を減らせ!「ユマニチュード」アプリ登場)。

 CareWizでは、ユマニチュード認定インストラクターによるユマニチュードを用いたケア技法の解説動画を視聴することができる。「何度も同じことを聞かれる」「話しかけても返事がない」など、さまざまな困りごとに応じた動画がまとめられているという。

 さらに、家族を介護する上での困りごとをユマニチュード認定インストラクターに電話相談することも可能である。より相談内容を明確に伝えるため、家族のケアを行っている様子を撮影した動画を添付できる機能も今後搭載する予定だ。

 このほか、アプリ上で「買い物をする時間が欲しい」「仕事と介護の両立が難しい」などの困りごとを入力すると、入力内容を解決できるような地域の公的サポート情報を提示してくれる。この機能には、エクサウィザーズが開発したAIが活用されている。

 2020年6月には、CareWizの提供開始を記念して、レクリエーション介護士の資格を持つお笑い芸人のレギュラーやspan!がオンラインイベントを実施。レクリエーションを通じてユマニチュードを学んだり、CareWizの紹介が行われたりした(YouTube動画はこちら)。


(タイトル部のImage:Goss Vitalij -stock.adobe.com)