がんスクリーニングとは、「生活者の中から、がんに関する検診や医療インフラに行くべき人をふるいわけること」とBeyond Healthでは定義した。

 がんの対策には、生活習慣の見直しによりがんの原因となる行動を避ける「一次予防」、がん検診による早期発見で早期治療を行う「二次予防」、外科手術後の抗がん剤治療などで再発を予防する「三次予防」がある。このうち二次予防に当たる早期発見の実現につなげるのが、がんスクリーニングだ。

 まずは、検診受診率の向上が欠かせない。そのために、いかに個人の行動変容を促し、リテラシーを高めていくかという視点が重要になる。次に、受診者の負担がより少なく精度が高い新たな検査技術(スクリーニング技術)の開発も求められる。そして、こうした技術を社会実装するため医療機関を含めた異業種連携やインフラ整備、コンセンサス形成も不可欠だ。

 がんスクリーニングの重要性を訴え、社会に根付かせるための課題を提起し、様々なステークホルダーの参画が不可欠であることを示すため、Beyond Healthは2020年9月、多様な分野の有識者を交えた円卓会議を実施した(関連記事:【円卓会議】健康人生100年の世界を実現するために「がんスクリーニング」を考える。なお、同会議では「【宣言】がんスクリーニングを社会に」を採択した。


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