ヘルスプロモーション病院とは、医療サービスを提供する際に、「人々が自らの健康をコントロールし、改善することができるようにする」というヘルスプロモーションの視点を盛り込んでいる病院のこと。HPH(Health Promoting Hospital)、健康増進活動拠点病院ともいう。

 ヘルスプロモーションの考え方は、1986年にカナダで開催された第1回世界ヘルスプロモーション会議で定義された。その後、ヘルスプロモーションや健康格差の是正に取り組む目的で、WHO(世界保健機関)は1989年に「The International Network of Health Promoting Hospitals & Health Services」という国際的なネットワークを開始。日本HPHネットワークによれば、欧州やアジアを中心に600以上の施設が加入しているという。

 The International Network of Health Promoting Hospitals & Health Servicesの具体的な活動としては、ヘルスプロモーション活動に関する国際的な交流や、国をまたいだ多施設研究などが行われているようだ。働きかける対象は、患者や医療機関のスタッフ、地域住民の3つのステークホルダー。特に関心が高いとされているのは、アルコールや禁煙に関する問題、精神科領域、高齢者への対応などである。

 日本国内でも、このネットワークに加盟していたり、ヘルスプロモーションの視点を取り入れた独自の取り組みをしたりする医療機関が存在する。