空の産業革命とは、無人航空機である通称「ドローン」などを活用した輸送や移動に関する様々な革新的サービスが登場すること。ドローンを使った物資の配送「ドローン配送」や、自動運転による空の移動を可能とする「空飛ぶクルマ」などが実現することで、物流や交通に大きな変化がもたらされる。同時に、山間地や離島などへのアクセスといった社会課題の解決にもつながる。ヘルスケア分野でも、処方薬配送や救急医療への応用など多くのインパクトが想定される。

 首相官邸が開催している「小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会」において、2020年7月に「空の産業革命に向けたロードマップ2020」の決定版が示された。ドローン配送を可能とするための法改正などの環境整備や技術開発に関するプロセスと課題が挙げられている。

 このロードマップでは、ドローンの活用レベルを次の4段階に定義している。

・レベル1 目視内での操縦飛行
・レベル2 目視内飛行(操縦なし)
・レベル3 無人地帯での目視外飛行(補助者の配置なし)
・レベル4 有人地帯(第三者上空)での目視外飛行(補助者の配置なし)

 レベル4は、いわば都市部を含む人が住む地域の上空を、その場に操縦者がいなくても飛べるようになることを意味する。その目標時期は、2022年度とすることが掲げられている。

 2021年6月には、横須賀市立市民病院(神奈川県)の医療従事者にランチをオンデマンドでドローン配送するという実証実験が実施された(関連記事:ドローン配送で医療従事者に温かいランチ、横須賀市立市民病院)。2022年度の「空の産業革命 レベル4」解禁に向けて、将来の食料品や医薬品のドローン定期配送を見据えた取り組みだと位置付けている。


(タイトル部のImage:Goss Vitalij -stock.adobe.com)