リフィル処方箋とは、繰り返し使用可能な処方箋のこと。医師が認めた場合に限るが、患者は一度リフィル処方箋を受け取れば、一定の期間中、医師の再診を受けることなく、薬局で同じ薬を繰り返し受け取れる。欧米などでは、既に導入されている。

 政府が6月18日に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2021」、いわゆる骨太方針2021には、下記の一文が盛り込まれた。

「症状が安定している患者について、医師及び薬剤師の適切な連携により、医療機関に行かずとも、一定期間内に処方箋を反復利用できる方策を検討し、患者の通院負担を軽減する」

 これは、まさにリフィル処方箋の制度化に向けた検討を意味している。

 リフィル処方箋の制度化を巡っては、今回の骨太方針に先立ち、日本薬剤師会が5月21日にまとめた政策提言の中で、「再使用可能処方箋の導入」を主張。また健康保険組合連合会(健保連)も6月8日に発表した「骨太の方針に対する要望」で、「慢性疾患等、病状の安定した患者には、かかりつけ医とかかりつけ薬剤師の連携の下に、リフィル処方(一定期間内の処方箋の反復使用)を解禁すべき」としていた。

 リフィル処方箋が制度化されれば、骨太方針にある通り、患者の通院負担を軽減できる。それだけにとどまらない。医療費抑制という点でも大きな効果を期待できる。リフィル処方箋によって患者の受診頻度が減るため、医療機関の診察料や検査料を抑制できるからだ。

 その意味で、患者に2週間程度といった短いスパンでの定期的な受診を呼びかけることの多い診療所開業医が多数加入する日本医師会(日医)の強い反発が予想される。