ACTとは、自分の中にあるありのままの思考や気持ちを受容(アクセプタンス)し、目標を決めて行動に移す(コミットメント)トレーニングを行うこと。「マインドフルネス」の考え方がベースになっており、第3世代の認知行動療法として注目を集めている。

 Hakaliが手掛けるメンタルウェルネスアプリ「Awarefy(アウェアファイ)」は、ACTの手法に沿った機能を取り入れている。例えば、2021年10月に発表した新機能「ToBeリスト」と「マイクレド」がそれだ。

 ToBeリストは、日々の“ありたい姿”を設定できる機能。やるべき事(To Do)ではなく、自分がどうありたいかを設定・振り返りすることで、ありたい姿を突き詰めたり、それを妨げている要因が何かを考えたりすることができるという。具体的には、「物事の良い面を見つける」「意見を伝えるスタンスを大事にする」「マインドフルであることを大切にする」といった設定ができる。

 マイクレドは、“自分の人生で大切にしたいこと”を設定する機能である。ある期間で達成を目指す目標とは異なり、自分の行動のクレド(信条)となるものを決める。例えば、「チャレンジャーであること」「ユーモアを大切にする」「恩をつなぐ」といった具合だ。ToBeリストでの気付きや振り返りを参考に、いつでも更新することができる。

 同社のアンケート調査では、「人生で大切にしたいことが明確な人ほど幸福度が高い」という結果が得られた。ToBeリストとマイクレドで、人生で大切にしたいことを明確にすることで、ACTを実践し、ユーザーの幸福度をあげたい狙いだ。

 このほか、感情を記録してAIロボと会話するアプリ「emol(エモル)」を手掛けるemolは、早稲田大学人間科学学術院 准教授の大月友氏と共同で、ACTをアプリで実践するための研究を進めている(関連記事:メンタルで悩んだ自分をターゲットに、自分がほしいアプリを開発)。