くるみん認定とは、仕事と育児の両立支援に取り組んでいる事業所に厚生労働大臣が“お墨付き”を与える制度を指す。2005年に施行された次世代育成支援対策推進法に基づき、2007年4月からスタートした。

 認定を希望する事業主は、休暇制度の充実や柔軟な働き方など、具体的な目標を定めた行動計画(2~5年)を策定して、都道府県労働局に申請する。計画期間の終了時に、目標値を達成しているなどの要件を満たすと認定を受けられる。認定を受けた企業や法人には、くるみんマークが付与され、自社製品やホームページ、求人広告などに表示することができる。

 当初、根拠法の期限は2015年3月までだったが、一層の取り組みが必要だとして、法改正により2025年3月末まで10年間の延長が決定した。その際、より高い水準が求められる「プラチナくるみん」の認定制度も新たに設けられた。プラチナくるみん認定を受けるためには、事前にくるみん認定を受けておく必要がある。また、この見直しに合わせ、「くるみん税制」と呼ばれる割増償却の適用や、公共調達での加点評価など、様々な優遇措置も設けられた。

 その後、認定を受けた企業で過重労働問題が相次ぎ発覚したことなどを受けて、認定基準は2017年4月に大幅改正された。残業時間の基準を新たに設けたほか、労働基準法違反などで是正勧告を繰り返し受けた場合は、認定を取り消すルールができた。現在の主な基準として、残業時間に関しては、くるみん・プラチナくるみんとも、全ての従業員が1年間の月平均で残業時間が60時間未満であること、また、男性の育休取得率として、くるみんが7%以上、プラチナくるみんが13%以上などとなっている。

 2021年11月現在、くるみんおよびプラチナくるみ認定を取得しているのは、それぞれ3733事業所、470事業所に上る。