メタバースとは、ユーザー同士がコミュニケーションを図ることのできるインターネット上の仮想3次元空間、および、そこで展開されるサービスのこと。「Meta(超越する)」と「Universe(世界)」を組み合わせた造語(Metaverse)である。人とのつながりを生むことが基盤になっているため、次世代のSNSともいわれ、注目を集めている。

 もともとは、米国の作家であるニール・スティーブンスンが1992年に発表したSF小説「スノウ・クラッシュ」に登場する仮想空間の名称として使われていた言葉だった。これが転じて、最近では、自分の分身となるアバターを用いて接することのできる3次元の仮想空間を指す言葉として広く使われるようになった。

 自分の好きな恰好をしたアバターが、仮想空間上でショッピングをしたり、仕事をしたり、イベントに参加したりする──。メタバースが描くのは、そんな“別世界(アナザーワールド)”あるいは“パラレルワールド(並行世界)”を可能にする未来である。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって、生活が一変したことで、メタバースへの期待はさらに高まった。オンライン環境下で仕事をすることやデジタルツールを駆使してコミュニケーションを図ることが生活に根付いたからだ。

 メタバースがより一層注目を集めるきっかけとなったのが、2021年10月に米Facebookが「Meta」へと社名変更をしたこと。これには、「メタバースに注力する」という同社の並々ならぬ覚悟がうかがえる。実際、その手始めとして同社は同年8月、CGで作成した仮想空間上で会議やセミナーを開催できるサービス「Horizon Workrooms」を開始した。