フードドライブとは、各家庭で食べきれずに余っている食品を福祉団体や小売店などに寄付して、被災者や高齢者、経済的に困窮しているなど支援を必要としている人に届ける活動のこと。食品を食べきれずに廃棄してしまうフードロスの削減や、飢餓に苦しむ人への対策にもなるとされ、SDGs(持続可能な開発目標)の一環としても注目されている。

 フードドライブの取り組みが広がってきたことを受けて、環境省は2022年3月に、自治体または地域の団体がフードドライブを実施する際に参考にできるよう「フードドライブ実施の手引き」を作成した。

 フードドライブの大まかな流れは、(1)実施場所・提供先・回収する食品の種類を決める、(2)食品を回収する、(3)回収した食品を必要な人に提供する、である。(1)の実施場所としては、公共施設や学校、企業、イベント会場などさまざまな場所が活用できる。(2)の回収方法は、実施場所に回収ボックスを設置したり、各家庭を回ったりする方法がある。(3)の食品提供は、フードドライブ実施団体またはフードバンクなどの生活困窮者支援団体を通じて行われる。

 回収する食品は実施する団体によって異なるが、例えば、常温で保存できるもの・未開封で包装が破損していないもの・賞味期限まで1カ月以上の期間があるもの、といった条件が設定され、該当するものを持ち寄ってもらう。

 最近では、多くの自治体でも、子供の貧困やコロナ禍で生活が困窮する人に対する策としてフードドライブの取り組みを実施しているようだ。例えば、神奈川県川崎市では、食品ロスの削減と食品の有効利用を目的として、フードドライブを行っている。市役所や川崎市地球温暖化防止活動推進センターなどに常設回収ボックスを設置しているほか、区役所などのごみ相談窓口でも食品回収をしているという。回収した食品は、「フードバンクかわさき」を通じて必要とする世帯へ提供する。