●サントリー食品インターナショナル

サントリー食品インターナショナル MONODUKURI本部 R&D部の野中翔太氏が説明
サントリー食品インターナショナル MONODUKURI本部 R&D部の野中翔太氏が説明
[画像のクリックで別ページへ]

 同社では大きく2つの視点で水の研究に取り組んでいる。ひとつは水を起点に人、対象者を見ていくということ。もうひとつは体の中の水、飲む水によって健康影響がどう出るかということ。この2つの視点から、弘前大学COIでは誰もが行なう単純に水を飲むという行動が、健康の維持向上にどのような役割を果たしているのかを検証している。

 岩木健康増進プロジェクト健診において、独自項目として高精度体成分分析装置による測定を採用。加齢とともに体水分が減少していくこともモニターできるという。単年度だけでなく、縦断で複数年に渡って水の影響を検証。実生活における社会実装を見据えた研究を行っている。

●カゴメ

カゴメ イノベーション本部 自然健康研究部長の菅沼大行氏が説明
カゴメ イノベーション本部 自然健康研究部長の菅沼大行氏が説明
[画像のクリックで別ページへ]

 日本人の野菜摂取量は厚生労働省の目標値に1日あたり70gほど足りない状況が続いている。同社は野菜に含まれるカロテノイドという色素に着目。人間はこれを体内でつくることができない。つまり、体内に含まれるカロテノイドは、食事由来のものといえる。ドイツの企業と一緒に「ベジチェック」という仕組みを開発。手のひらをセンサーにかざすだけで皮膚のカロテノイドレベルとそれにもとづくおよその野菜摂取量がわかるようにした。

 岩木健康増進プロジェクト健診に導入したところ、やはり野菜摂取量が足りない人が多いことがわかった。さらに、超多項目健康ビッグデータを活用して他の項目との関係性を調べたところ、男女ともにベジチェックの値が高い人ほど肥満の指標であるBMIの値が低く、糖尿病の指標も健康的であることが判明。女性の場合、動脈硬化や血圧、コレステロールといったマーカーの数値も良いということが明らかになった。すなわち、野菜を多く摂取する人はメタボになりにくいということが期待される。今後こういった測定を普及させていくことで、日本の野菜摂取不足の解消に貢献していきたいと考えている。