生活習慣が「体外受精」の成功率に与える影響を解明する――。そんなエビデンスを構築するための研究が始まったことが、Beyond Healthの取材で明らかになった。

 取り組みを進めているのは、妊活コンシェルジュサービスを手掛けるスタートアップのファミワンと、東京大学医学部附属病院。これまで喫煙などが体外受精の成績を低下させる原因であることは分かっていたが、食事や運動・ストレスといった生活習慣の影響に関する論文の報告は少なく解明が進んでいなかった。

 日本産科婦人科学会統計(2015年調べ)からの算出では、体外受精で出生する子どもの割合はおよそ19人に1人。2015年には約42万件実施され、約5万人が誕生した。平均初婚年齢の上昇などを背景に、体外受精の件数は年々増加しており、2018年には44万件を越えたとみられている。

 今回の研究では、まず、体外受精を行う女性を対象に年齢やBMI、疾患などから被験者をスクリーニング。欧州や米国の学会で使われている不妊に関する生活の質(QOL)アンケート調査票を参考に、ファミワンと東京大学が共同作成した生活習慣に関するアンケートを実施する。この被験者の体外受精の成績や、治療・投薬記録を取得することで、生活習慣と治療成績の関連因子抽出を目指す考えだ。

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