認知症の進行に睡眠薬が関係?

  • ・2024年までのヘルスケア業界における3Dプリンティング市場動向
  •  3Dプリンティング技術を使った補聴器や歯科インプラントが増加している。今後バイオエンジニアリング技術が向上すれば、医療の個別化の需要が高まり、3Dプリンティングがそれに応えるようになると予測される。体内に医療機器を埋め込む際、最も重要なのが生体適合性(biocompatibility)である。機器の界面化学と表面形態が、患者の生体組織や器官と親和性があり、異物反応や拒絶反応を生じさせないことが条件となる。インプラントとして最もよく使用される素材は、チタンやチタン合金である。チタンは耐食性が高いものの、骨とインプラントとの弾力性の違いによりミスマッチが起きる点が課題であるため、3Dプリンターで作るヘルスケア製品の材質規格には、他の業界よりも厳格性が求められる。義足や義手などにも、今後3Dプリンティングが利用されるようになるだろう。
    3D Printing in Healthcare: Insights Into & Future of the Market to 2024 by Technology, Application, Material and Geography

  • ・メガネで百万人の子どもたちに魔法の体験を
  •  米Essilor Vision基金が、困難を抱える米国の子どもにメガネを無償提供する活動を始めたのは2007年。今年、通算100万人目となる小学1年生のクロエちゃんにも、メガネが贈られた。同団体はクロエちゃんに、18歳までメガネを無料で提供する予定だ。クロエちゃんの母親は、「メガネをかけるようになってから、集中力が増した。宿題も自分からやるようになったわ」と喜ぶ。米国の子どもの4人に1人が、視覚障害が学習の妨げになっているといわれる。Essilor Vision基金は、眼科や教育機関と連携し、子どもに無料で視力検査とメガネを提供する支援を続けてきた。視覚障害をもって生まれてきた子どもがメガネをかけると、生まれて初めて鮮やかに世の中や身近な家族の顔が鮮明に見えるようになり、魔法の瞬間を体験する。これまでに、100万人の子どもがこのMagic momentを体験してきたことを記念し、同団体は「One Million Magic Moment」チャリティー・キャンペーンを企画し、より多くの子どもへの支援を呼び掛けている。
    Essilor Vision Foundation Introduces Khloe, the One Millionth Recipient of Glasses

  • ・睡眠薬の使用とアルツハイマー病の進行に明確な因果関係は見つからず
  •  2019年アルツハイマー病協会国際会議において、「アルツハイマー病や認知症患者の発症率と睡眠薬による治療および薬に頼らない治療について」の調査の中間報告がされた。アルツハイマー病は、若い頃に睡眠のリズムが不安定だと、発症リスクが高くなるといわれている。また、アルツハイマー病患者の45%が不眠を訴え、特に後期になると夜は眠りが浅く、日中ほとんど寝ている傾向が高くなり、睡眠サイクルに障害が発生する。そこで、70歳から79歳の3000人の男女に調査を行い、15年間かけて睡眠と睡眠薬の摂取量をモニタリングし、認知症の発症を抑えられるかについて調べた。その結果、睡眠薬を比較的多く摂取した人の場合、人種や性別、個人の眠りの質により、後に認知症を発症するリスクが上がったグループもあれば、逆に下がったグループもあり、睡眠薬と認知症発症のはっきりした因果関係は見つからなかった。一方で、睡眠薬を時々しか飲んでいなかった人の場合は、総じて認知症になるリスクは低いという結果が出た。また、エーザイが開発した不眠障害治療薬「lemborexant」を使った治験では、中等度のアルツハイマー病患者に投与したところ、睡眠時間が延び、睡眠断片化が軽減されるという結果が出た。さらに、薬に頼らない治療として、就寝時間と起床時間を個別最適化し、適度な運動と合わせた実験では、アルツハイマー病患者の睡眠の質が向上することが証明された。睡眠時無呼吸や不眠症により、記憶や思考に障害が発生し、アルツハイマー病が進行することは既に分かっている。しかし、治療として睡眠薬を飲むことによる影響についてはまだ明確な結論は出ておらず、今後も調査は継続される。
    Surprising Differences Found In How Sleep Medications Increase Dementia Risk For Some, Protect Others

  • ・シンガポールCXAグループが、アジアの福利厚生市場にイノベーションを起こすべく「CXAテックハブ」をベトナムに設立
  •  CXAグループは、最新のAI、マシンラーニングを活用した予測分析システムを企業に提供し、ヘルスケアサービスを「治療型」から「予防型」に変えることを目指す。また、保険、銀行サービスを連携させることで、キャッシュレスでより早い取引が可能になる。今回新たに設立されたベトナムの「CXAテックハブ」には、人事、金融、ヘルスケアの各分野からスペシャリストたちが集められ、グループのシンガポール、中国拠点と連携し、製品の調達スケールを拡大、グローバルな顧客ニーズに応えられる強力なプラットフォームが確立される。同社のシステムを利用する企業は、従業員のヘルスケアデータを集め、健康状態と医療費の相関関係を分析し、投資収益率(ROI)の観点から意思決定ができるようになる。また従業員は、給付費を自分のeウォレット(電子マネー決済システム)で受け取り、それを使ってスポーツジムの会員、健康診断、カイロプラクティック施術などを選択し、自由に福利厚生サービスを受けることができる。アジアに同様のサービスはなく、今後のビジネス展開が期待される。
    CXA Group sets up a Tech Hub in Ho Chi Minh City to support the expansion of its technology business.