医療用大麻でがんが縮小する?

【要素技術】

  • ・女性の慢性痛の理解を深めるためのサイエンス・イノベーション・テクノロジー・サミット
  •  米国で慢性痛を抱える人は5000万人といわれる。慢性痛は、医療費の負担増、生産性とQOL(生活の質)の低下につながり、特に女性に多い疾患だ。米NPO法人HealthyWomanは、7月17~18日の2日間にわたり、初めて女性の慢性痛に焦点を当てたサイエンス・イノベーション・テクノロジー・サミットを開催する。痛みに関する最新研究や患者の体験談、今後の展望について取り上げる予定だ。同団体は、個人や性別によって痛みへの対処方法を変える必要性を理解し、より正確で固定観念に縛られない治療が必要だと主張する。また、女性が自分の体の痛みについてオープンにすることで、専門家や周囲の意識の向上につなげる活動を支援する。
    HealthyWomen Hosts Science, Innovation and Technology Summit to Address Critical Challenges Associated with Chronic Pain in Women

  • ・7月17日は、神経膠芽腫啓発デー
  •  米上院議会は毎年7月17日を神経膠芽腫啓発デー(GBM Day)に制定する決議を採択した。神経膠芽腫は最も治療の困難な脳腫瘍の一種であり、米国では毎年約1万3000人が亡くなっている。7月17日にはワシントンでイベントが開催され、脳腫瘍と闘う人々やその家族・友人を応援し、治療の研究開発と病気の根絶を呼び掛ける。イベントには、本取り組みを主催している「EndBrainCancerイニシアチブ」の発起人であり、夫を脳腫瘍で亡くしたデラン・ミッドランドさんをはじめ、多くのボランティア団体が参加予定。がんと闘う人に勇気を与える活動として話題を呼んでいる。
    The EndBrainCancer Initiative Calls on All Americans to Recognize and Support the Inaugural National Glioblastoma Awareness Day on July 17th

  • ・米ライフサイエンス企業の投資家向け業績説明会、オンデマンド配信スタート
  •  7月17日より、VirtualInvestorConferences.comにアクセスすると、様々な米国のライフサイエンス企業によるオンラインの投資家向け業績説明会が自由に視聴できるようになった。会員登録をすれば、ウェブページからプログラムの詳細や報告会のスケジュールを確認し、興味のある企業のプレゼンテーションを視聴できる。参加する企業は全て上場企業であり、オンラインで世界中の機関投資家や個人投資家にアピールし、直接商談する機会となる。事業拡大を目指すライフサイエンス企業と投資家の距離がより身近で、グローバルなものになる。
    Life Science Company Live Investor Presentations Now Available for On-Demand Viewing

  • ・ALSアイス・バケツ・チャレンジが5周年式典をボストンで開催
  •  ALSアイス・バケツ・チャレンジとは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の研究を支援するため、参加者がバケツに入った氷水を頭からかぶるか、または米国ALS協会に寄付をするかを選ぶというユニークな運動だ。2014年にFacebookやYouTubeを通して社会現象化し、他国にも広まっている。今年、運動が始まってから5周年を迎え、ボストンでは発起人であるピート・フレイツさんとパット・クインさんも参加し、活動の継続を呼び掛けた。5年の間にALSの研究は世界的に拡大し、病気の治療につながる新たな遺伝子が発見された。しかし、いまだに特効薬は開発されておらず、診断されてから5年以内に死に至るケースが多く、ALSとの闘いはまだ続いている。
    ALS Association and ALS Families Bring Hundreds of Bostonians Together to Commemorate Fifth Anniversary of Ice Bucket Challenge

  • ・「ヘルスケア業界におけるサイバーセキュリティーのベストプラクティス」に関するwebinarが7月25日(木)に公開
  •  2018年に米国のヘルスケア業界を襲ったセキュリティー侵害は、300件以上に上る。米Frost & Sullivan社は、どんどん洗練されるサイバー攻撃に備えるべく、ヘルスケア企業が患者の要配慮個人情報を死守するためのベストプラクティスを伝授する。Webinarでは、様々なセキュリティーリスクに備えるために、組織で取り組む3つのポイントを取り上げる。医療データを徹底的に守り、コスト削減と利益増加を同時に実現させるために、テクノロジーをフル活用する方法を探る。
    Best Practices to Manage New Cyber Risks for Healthcare Professionals as Data Conquers the Healthcare Industry

  • ・医療用大麻でがんが縮小、がん細胞が消滅する可能性もあると報告
  •  がん治療における吐き気や激痛を伴う副作用。多くの場合、対処療法としてオピオイドが処方されるが、時にはそれが命を脅かすこともある。アメリカでは多くの医療機関ががん治療に、より人体に安全であるとしてカンナビノイド(大麻に含まれる化学物質の総称)の利用を推奨している。米国癌学会は、化学療法の副作用に見られる神経障害性の痛みに対し、カンナビノイドの有効性を発表した。また、多くの研究者が、大麻樹脂に含まれるTHCやCBDなどの化学物質には、がんの増殖を抑え、がん細胞を消滅させる可能性があると報告している。医療用大麻の使用はカリフォルニアでは1996年に、カナダでは2001年に初めて承認された。他にも承認した国はオランダ、イギリス、ドイツ、韓国など。医学的な安全性とがんの治療効果が実証されれば、今後医療用大麻の合法化の動きは広がるだろう。
    Data Points to Cannabis Emergence as a Viable Part of Cancer Treatment

(タイトル部のImage:Photobank -stock.adobe.com)