保険薬局向けにタブレット型電子薬歴システム「Musubi」(ムスビ)を展開するカケハシ(東京都中央区、代表取締役CEO:中尾豊氏、関連記事)が10月31日、アフラック・イノベーション・パートナーズ、みずほキャピタル、およびグロービス・キャピタル・パートナーズをはじめとする既存株主を引受先とする第三者割当増資により、約26億円を調達したと発表しました。今回の資金調達により、累計調達額は約37億円に達し、既存Musubi事業の拡大と新規事業の創出に必要な人材に今後投資するとしています。

 Musubiでは、処方薬の服用方法や副作用、生活上の注意点など投薬時に薬剤師が患者に話すべき服薬指導文がタブレットに自動掲示され、それを説明しながら文を順番にタッチしていくと、薬歴が自動でつくられる仕組み。服薬指導文は一律ではなく、個々の服用歴や既往歴、来局回数、季節などに応じて幾つものパターンが用意されています。

 薬局薬剤師の大半は、服用方法など処方薬ごとの定型的な説明や薬歴の記載に多くの時間を費やしているのが現状です。IT(情報技術)でそれらを代行できれば時間に余裕が生まれ、日常の服薬の状況や困り事、健康状態などに対する聞き取りやアドバイス、処方医へのフィードバックなど薬剤師本来の業務に専念できるようになり、医療の質向上につながります。さらには、患者との接点を生かした未病のスクリーニングや行動変容の支援、医師への治療提案など、薬剤師の職能が一層広がる可能性も秘めています。薬業界のイノベーションの担い手としてカケハシの今後に注目です。(大滝隆行=Beyond Health)


以下では、2019年10月28日~11月1日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース(WebサイトやPDFなど)に移動します。

【ビジネス】

【プロダクト/サービス】

【要素技術】

(タイトル部のImage:jalisko -stock.adobe.com)