スタートアップのAIメディカルサービスが開発中の内視鏡画像診断支援AIシステムが、FDA(米国食品医薬品局)から画期的医療機器/デバイス指定(Breakthrough Device Designation)を受けたとのこと。これにより、同システムの米国内での医療機器承認取得に向けて、当局と通常より迅速で密なやりとりが可能になり、優先的に審査を受けることができるようになるそうです(同社の関連記事:「日本のお家芸」内視鏡にAI実装、“巨人”に対抗)。
先月には、スタートアップのエルピクセルが、AIを用いた医用ソフトウエアに関する薬事承認を取得したと発表したばかり(関連記事:AIで脳動脈瘤の疑いを検出、医療機器の承認取得)。医療AIの分野では、とりわけスタートアップの存在感が際立ってきています。(小谷 卓也=Beyond Health)
以下では、2019年11月5~8日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース(WebサイトやPDFなど)にリンクいたします。
【ビジネス】
-
AIベンチャーのエクサウィザーズ、「攻めのリハ」を提唱する脳リハビリテーション医の酒向正春氏がアドバイザーに就任
AI×リハビリテーションを推進する共同研究を開始 -
アフラック生命保険と連携した「調布市ヘルスケアスマートシティプロジェクト」、総務省のデータ利活用型スマートシティ推進事業に認定
-
日本最大級のスタートアップテクノロジーの祭典「TechCrunch Tokyo 2019」、Startup Battleのファイナリスト20社を発表
【プロダクト/サービス】
-
国がん 東病院、がん患者の食事の悩みを解消するレシピ検索サイト「CHEER!」が本格始動
治療に伴う症状別料理教室「柏の葉料理教室」の中から厳選したレシピを紹介 -
ユニシカド、パーソナル栄養検査キット「VitaNote」の検査結果Webアプリとオーダーメイドサプリ「VitaNote FOR」をリニューアル
-
サーモフィッシャーサイエンティフィック、 検体採取から解析レポートまで1日で実施可能な次世代シーケンシングプラットフォームを発表
-
テックビューロHDとHealthCareGate、次世代型ブロックチェーン構築プラットフォームを活用したオンライン医療ソリューション「楽医」開発プロジェクトを始動
-
エムティーアイの母子手帳アプリ「母子モ」、香川県綾川町/熊本県高森町/熊本県阿蘇市が導入
香川県綾川町/ 熊本県高森町/ 熊本県阿蘇市
【要素技術】
-
富士通と東大医科研、共同開発したがんゲノム医療を効率化するAI技術について実証実験で効果を確認
血液腫瘍内科でがんゲノム医療の治療方針の検討作業時間を半分以下に削減 -
日立、仏がんセンターCLBとがんの診断や治療に関して共同研究を推進することに合意
AIを活用してがんの診断や治療の効率向上をめざす
(タイトル部のImage:jeancliclac -stock.adobe.com)