Alfattani氏は結果について「乳がんでは特定のTAAに対して自己抗体が産生されることを示すものだ。血液中に含まれるこれらの自己抗体を確認することで、ある程度正確にがんを発見することができた」と説明。また、「開発を進めて検査の妥当性をもっと検証していく必要はあるが、早期の段階で乳がんの兆候を捉えられることを示唆する心強い研究結果だ」とし、精度を向上させることができれば、将来的には血液検査だけで乳がんを早期に発見できるようになる可能性があるとの展望を示している。

 乳がんを専門とする米レノックス・ヒル病院のLauren Cassell氏は、この報告を受けて「将来、単純な検査で乳がんを診断できるようになるのであれば、それは素晴らしいことだ。ただ、この研究では9種類のTAAパネルでも乳がん患者の37%でしか陽性と判定されていない」と指摘。「乳がん検査でこの血液検査が現行のマンモグラフィ検査に代わるまでの道のりはまだ長い」との見方を示している。

 一方、米ノースウェル・ヘルスがん研究所のAlice Police氏は「誰もがマンモグラフィ検査や超音波検査の代わりになる新たな検査法の登場を望んでいるのは事実だ。しかし、血液検査では、がんがあることは分かったとしても、そのがんが体のどこにあるのか、また、どのような治療法が適しているのかについての手掛かりを得ることはできない」と指摘している。

 なお、学会発表された研究結果は、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは一般に予備的なものとみなされる。

[HealthDay News 2019年11月4日]

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