毛細血管から直接採血する血糖自己測定デバイス

【プロダクト/サービス】

  • ・70代の発明家夫婦、トイレの椅子に取り付ける快適な背もたれを開発
  •  毎日使用するトイレ、もっと座り心地良くならないだろうか? 米Dennis Green Design Group社が開発した「Throne Daddy」は、トイレのフタに貼る柔らかいパッドが背中を守り、トイレタイムを快適にしてくれる便利なアイテムだ。発明したのはなんと70代の夫婦。夫のデニス氏は椎間板ヘルニアを患い、トイレに座る際に腰をサポートしてくれるツールを探していた。もし市場にないなら、もともと発明家である自分たちの出番だと、まずはQuoraやThrone Daddyのフェイスブックサイトにトイレの座り方について質問を投げてみたという。

     回答者のコメントを集計した結果、男性の多くはトイレに座る際、後ろに寄り掛かるにはイスのフタが遠過ぎる上、フタのヘリが背中に食い込んで痛いため、前のめりの姿勢で、肘を膝に乗せた形で雑誌などを読んでいることが分かった。一方、女性はというと、トイレに止まり木のように軽く腰掛ける傾向があり、男性に比べてトイレで過ごす時間が短いことが分かった。医学的研究でも、トイレの前方に浅く座ることで、足がしびれることが証明されている。Throne Daddyのマシュマロ素材の背中当ては、人間工学に基づく正しい姿勢が自然に取れるようデザインされている。

     実は女性からは、Throne Daddyのフェイスブックに苦情が寄せられている。「これ以上夫のトイレの時間が長くなると困る」というものや、「次はトイレにビールサーバーが欲しいと言い出すかもしれないわ」と、トイレを今以上に快適にすることに後ろ向きな意見もある。中には賛成派もおり、「ゴルフ場で5時間過ごされるよりは、トイレタイムが数十分延びるくらいいいじゃない」と言う声もある。この70代の夫婦は、41年の間に50個以上の発明品を世の中に提供しており、ウェブで起業家向けに新商品開発の教育も行っている。ちょっとした思い付きが日常をちょっとだけ快適に変えてくれる「トイレテック」にまだまだ商機がありそうだ。
    Couple in Their Seventies Invents a Backrest for the Toilet

  • ・ヒアラブルデバイスにスイス製超小型バイタルモニタリングセンサー
  •  最近、「ヒアラブル」という言葉をよく耳にする。ヒアラブルは、ウエアラブルの次を担うトレンドとして、headphoneとwearableを組み合わせた造語であり、耳に装着できる小型デバイスを指す。ヒアラブルは、ディスプレーを使わずに、ハンズフリーでインターネットとつながる「耳を通じた新たなコミュニケーション」を実現する、未来のコンピューティングスタイルである。ヒアラブルデバイスの中に搭載するバイタルサインモニタリングセンサーに求められるのは、(1)長いバッテリー寿命(2)測定の正確性(3)超小型ボディー──の3つの要素だ。この3つをしっかりと備え、ヒアラブルデバイスの普及を支えるのが、スイスActLight社の「Dynamic PhotoDiode」だ。

     この繊細な機器は、超小型検知器(0.2平方ミリメートル以下)と最小限のLEDパワー(1uW/H2以下)を駆使し、センサーは70db(デジベル:音の強さを表す単位)SNR(信号対雑音比)を実現。このソリューションは強力なシグナルを出力し、AFE(アナログフロントエンド)という微弱で雑音成分が多く含まれるアナログ信号を調整してデジタル信号に変換する役割を持つ回路が不要なため、システム全体の電力消費を抑える点でも優れている。

     スイスに拠点を置くActLight社は2011年に設立され、大規模な光集積回路を可能にするCMOSフォトニクスに焦点を当て、顧客にIPのライセンスを供与している。同社のCMOSプロセスを用いたフォトニクス技術は特許を取得済みであり、飛行時間(TOF)ベースの距離計、バイタルサインモニタリング、3D/2Dカメラなど、様々な光検出アプリケーションの効率と精度を大幅に向上させることができる。ActLightはIoT(モノのインターネット)市場において、ヒアラブルデバイスだけではなく、ウエアラブル、ヘルスケアと医療技術、自動運転、ドローン、ロボット工学など、様々な分野での利用が広がりそうだ。
    ActLight: Ultra Small, Very Low Power Consumption Heart Rate Monitoring Sensor for Hearables? You Need the ActLight Dynamic Photodiode

  • ・痛くない、ユーザーフレンドリーな血糖自己測定デバイス
  •  米Genteel LLC社が提供する痛みの少ない、血糖自己測定デバイス「Genteel」が、家の近くの薬局やオンラインで手軽に購入できるようになる。Genteelは、毛細血管から直接採血する方式のため、痛みがほとんどなく、しかも体の様々な部位から採血することができる便利なツールだ。糖尿病患者は、病院だけでなく、自宅でも血糖測定を行い、しっかりと血糖を管理することが求められる。しかし、敏感な指先に針を刺して採血するのが苦手という人は多い。一般的な採血デバイスは、どうしても指先に針を刺すタイプが多い中、「Genteel」は、世界で唯一米食品医薬品局(FDA)から承認され、体の他の部位からも採血できる採血器として注目される。針が刺さる深さを正確に制御する最先端の採血テクノロジーは、今までの採血器とは一線を画す。

     糖尿病は治療法が確立しておらず、世界中で4億人が罹患しているといわれている。また患者の数は、2040年には6.4億人に増えると予想されている。糖尿病は、慢性腎臓病や下肢切断、心臓発作、失明のリスクがあるため、気を付けなければならない疾病である。合併症の予防や病気の進展を抑制するには、質の高い血糖管理が不可欠だ。1日の血糖の変化を正確に知ることは、インスリン注射をきめ細かくコントロールし、主治医の治療計画に役立つインプットとなる。

     グルコース値の自己測定の度に、指先に指すような痛みやしびれを感じてきた患者も、指先に「今までお疲れ様」と伝え、これからは安心してGenteelで血糖管理ができる。患者が治療を長期的に継続するには、まずは痛みというマイナス要素を取り除く必要がある。治療が順調に継続すれば、健康状態の改善、HbA1c値の低下、大幅な医療費の削減につながる。Genteelはこれから2周目の臨床研究に入り、どんな効果が実証されるか楽しみだ。世界的に糖尿病患者が増える中、より良い血糖管理アシストツールが求められている。Genteelの価格は49.44ドル。ユーザーフレンドリーな機器として、今後オンラインや店舗薬局への提供を拡大し、お財布にも体にも優しいテクノロジーを目指す。
    Genteel: For Those with Diabetes, Painful Blood Sugar Checks Are a Thing of the Past