また、この研究から、肉体的な老化は一定の速度で進むわけではなく、そのスピードは変則的で、34歳と60歳、78歳のときにピークを迎えることも分かった。Wyss-Coray氏らによれば、これらの年齢の時点で、血漿中の特定のタンパク質の値が明らかに上昇していたという。

 これらの結果を踏まえ、Wyss-Coray氏らは、将来、血液検査で特定のタンパク質を測定すれば、老化の進行度や、アルツハイマー病や心疾患など加齢が大きく関与する疾患の発症リスクを調べられるようになるとみている。また、このような血液検査は、老化を遅らせたり早めたりすることが可能な薬剤の開発や、老化に影響する他の因子を特定するのにも役立つ可能性があるという。ただし、同氏らは「この血液検査を実用化するまでには、少なくとも5年から10年はかかる見通しだ」と付け加えている。

 Wyss-Coray氏らは「われわれの研究の目標は、食べた物や日常的な行動が生理的年齢に与えている影響を明らかにすることだ」と今後の展望を語っている。

[HealthDay News 2019年12月5日]

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