線虫がん検査サービス「N-NOSE」を受けられる施設が明らかになった。同サービスを手掛けるHIROTSUバイオサイエンスが、同社のホームページ上でさきほど公開した。

 N-NOSEは、地球上にありふれた生物「線虫」を活用して、尿からがんの有無を判別するサービス。2020年1月からの実用化を宣言していた(関連記事:線虫がん検査、2020年1月実用化に向けた「最終調整」へ)

2019年12月に福岡県庁で実施された、「N-NOSE」実用化報告の際の写真。右から、HIROTSUバイオサイエンス 代表取締役の広津崇亮氏、福岡県知事の小川洋氏、福岡県すこやか健康事業団 理事長の松田峻一良氏(写真:桑田 和志)

 当初は、法人や健康保険組合などを通した検査を主軸とするが、今回公開されたのは一般に検査を受けられる施設。まずは、医療法人社団朋翔会 弥生ファーストクリニック(東京都中野区)と医療法人エミリオ森口 芝浦スリーワンクリニック(東京都港区)の2施設。追って、医療法人社団 新町クリニック健康管理センター(東京都青梅市)、医療法人同愛会 小澤病院(神奈川県小田原市)、特定医療法人弘医会 福岡鳥飼病院(福岡県福岡市)が3~4月にかけて受付開始予定となっている。

 それ以外にも2月以降に受付開始となる施設が複数あるもようで、準備が整い次第、順次公開していくという。

 HIROTSUバイオサイエンスは、初年度の検査規模として25万検体を見込む。同社 代表取締役の広津崇亮氏は、2019年12月時点で「手を挙げてもらっている医療機関や企業は多いが、我々のキャパシティの問題ですべてのリクエストに対応できない状況」と語っていた(関連記事:「線虫がん検査」実用化は予定通りに、次はすい臓がん向け“特殊線虫”も)

 N-NOSEは、そもそも本来受けるべきがん検診の受診率の低さを解消するため、「1次スクリーニング」(広津氏)としての簡便・安価な検査サービスとHIROTSUバイオサイエンスは位置付けている。15種類のがんの「どれかがある」というリスクは判定できるが、がん種やステージは判定できない。もし、本検査でがん罹患の疑いがあるとの判定が出た場合は、「まずは本来受けるべき5大がん検診を受けてもらうといったフローになる」(同氏)としている。