大阪大学発ベンチャーのビズジーン(大阪府茨木市、代表:開發邦宏氏)は2月28日、新型コロナウイルス感染症の早期発見のための簡易検査キット開発に向け、国内最大規模のクラウドファンディングサービス「READYFOR」で支援募集を開始しました。

 新型コロナウイルス感染の有無を調べるために現在行われている検査法は、RT-PCR法といって、喀痰など下気道から採取した検体中に存在するウイルスの遺伝子RNA(リボ核酸)をDNA(デオキシリボ核酸)に転写し、それを増幅して検出する方法。研究機関や大病院など専用設備を有する施設でないと検査できないのと、検体の採取や輸送・保存に細心の注意と知識を要し、時間と費用もかかるのが難点です。デング熱の簡易検査キットを開発した実績があるビズジーンは、新型コロナウイルス感染症に対してもキット化することによって地域の診療所でも約15分で感染検査を可能とすることを目指しています。既に遺伝子捕獲用試薬作製は終了して、抗体試薬の作製に着手する予定だそうで、クラウドファンディングで集まった支援金を簡易検査キットのプロトタイプ開発費用や実証実験費用に充てたいとしています。

 その他にも先週は、日水製薬が新型コロナウイルス検出用PCR試薬と専用機器を発売したとの発表や、キヤノンメディカルが迅速な新型コロナウイルス遺伝子検査システムの開発に着手したとのニュース(関連記事)もありました。こうした新技術の開発や支援により新型コロナウイルス感染者の早期治療や感染抑制が大きく進むことを期待します。(大滝 隆行=Beyond Health)


以下では、2020年2月25~28日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース(WebサイトやPDFなど)に移動します。

【ビジネス】

【プロダクト/サービス】

【要素技術】

(タイトル部のImage:jalisko -stock.adobe.com)