脳振盪後の視覚の変化を診断する視点追跡技術

【プロダクト/サービス】

  • ・感染患者の無料コミュニケーションプラットフォーム
  •  米OhMD社はCOVID-19の感染拡大を防ぐため、ウイルスに感染した患者のコミュニケーションプラットフォームの無償提供を開始した。COVID-19に感染した患者はすぐに、効果的に医療機関や医療スタッフと情報交換ができるようになる。米国では国内で既に何千もの医療機関がOhMDプラットフォームを使って患者との円滑なコミュニケーションに役立てている。

     例えば、米ヒューストンのNurture Pediatric病院の小児科医ジャネット・ペイト博士は「Ohmd社のプラットフォームを使いこなしている。事前に患者の渡航歴を聞き、来院した方がよいかどうかを判断できるし、来院前に情報がもらえると、診察前にある程度の症状が分かるから、とても便利だ」と語る。

     COVID-19の拡大を予防するには、感染患者の「隔離」が最重要だ。このOhMD社の無料プラットフォームは、ウイルスの脅威がある程度終息するまで提供される予定だ。人と接触することなく、遠隔から患者の情報を収集できるコミュニケーションツールは、ウイルスの世界的な流行時にこそ、最大限効果を発揮する。
    OhMD Offers Healthcare Providers its SMS-Based Texting Platform for Free to Help Combat Spread of Coronavirus Disease (COVID-19)

  • ・脳振盪後の視覚の変化を診断する視点追跡技術
  •  脳振盪(しんとう)が疑われる患者の視点の動きをチェックするための診断方法が進化した。Rush大学のMidwest Orthopaedics病院がイリノイ州で初めて、この新たなアイトラッキング・テクノロジーを提供し、脳振盪や外傷性脳損傷後に視覚的変化が生じた患者を迅速に特定できるようになった。「EyeBox」と呼ばれるこのデバイスは、脳振盪診断の優秀なアシストツールとして、視点の動きと脳神経の機能のモニタリング、測定、分析をサポートしてくれる。

     EyeBoxはベースラインテストを必要としない、新たな診断法として初めて米食品医薬品局(FDA)に承認された。Midwest Orthopaedics病院のRush 脳振盪治療プログラムのディレクターであるエリザベス・ピエロ―ト博士は「EyeBoxは脳振盪後の視覚の変化を正確に診断する最新のテクノロジーだ。データを使って、治療をすぐに開始する必要のある患者を見極めることができる。診断に医師の主観が入ってしまうことを防ぐ便利なツールだ」と述べた。

     EyeBoxの検査はとてもシンプル。運転免許更新時に行う視力検査と同様、患者は顎と額を検査機器に乗せ、4分の動画を見るだけ。EyeBoxは、10万人以上のデータポイントを収集・分析し、Boxスコアと呼ばれる評価結果を個別に生成する。医師の力量に頼ることの多かった視覚診断が、新たなレベルに上がった。
    Midwest Orthopaedics at Rush Acquires New Eye Tracking Technology to Better Assess Concussion

  • ・スナック3.0でフードイノベーション
  •  ロンドンで2020年World Food Innovation賞の表彰式が行われた。今年は高級スナックを提供する中国のBestore社が4つの部門の賞の1次選考を勝ち抜き、話題をさらった。4つの部門は、子供用お菓子部門、コンビニ食品部門、パッケージデザイン部門、スナック・イノベーション部門だ。中国企業で賞を取ったのはBestore社1社のみだ。

     世界の三大食品賞といえば、このWorld Food Innovation賞、モンドセレクション、優秀味覚賞の3つが挙げられる。Bestore社はその抜きん出た品質と革新性でこれら3つの賞を全て受賞している。今回受賞した商品は「カラフルドライフルーツ」「バター鍋」「12種類のクラシカルギフトボックス」「くまさんハグカシューナッツ」だ。World Food Innovationのキーワードは「健康」「自然」「持続性」。Bestore社の強みは、徹底的な品質へのこだわりと顧客へのアンケートを元に行う継続的な改善、幅広い販売チャネル展開とデジタルトランスフォメーション(デジタルを利用した変革)だ。

     Bestore社が、食品研究機関と先進的な研究開発を開始したのは2018年の初め。1年後にはBestore Health and Nutrition Research Instituteを設立し、健康で栄養豊富なスナックの研究開発を推進。スナックに含まれる糖分、脂肪分、塩分、添加物を減らし、「スナック3.0」という新たなスナックの次元を切り開いた。妊婦や子ども、高齢者、アスリートなどの様々なグループのニーズにそれぞれ応える、機能的スナックを提唱する。

     同社が取り組んでいるのは、食品成分の品質が処理の過程で損なわれるのを最大限防ぎ、栄養価を安定させるテクノロジーだ。世界有数の研究所と提携し、栄養価の高い食品開発を行っている。例えば、無添加のハーブ配合ドライプラムや、甘さを極力抑えたドライマンゴー、揚げたり焼いたりしていないプレーンナッツなど。良い素材から美味しいスナックを作り、意識の高い、しかも味にうるさい消費者を納得させるフードテクノロジーがこれからますます求められる。
    Bestore shortlisted for four World Food Innovation Awards as only winner from China