研究に参加したJoe Hamilton氏は、2013年に花火の事故で腕を失った。彼は「このロボット義手では、本物の手で行う作業がほとんど何でもできた。まるで手を取り戻したような感覚だった」と振り返る。

 また、同じく研究に参加した米ミシガン州ジャクソンのKaren Sussex氏は、「この技術は、私だけでなく、義手を必要とする人ならば誰もが、未来に向けて踏み出せるよう後押ししてくれる」と話している。

 Chestek氏とともに研究を率いた同科教授のPaul Cederna氏は、「われわれは、手足の切断部に残された神経を利用して、ロボット義手を指先までコントロールできる技術を開発した。この技術によって、世界でも類を見ないほど高性能な義手を実現させることができた」と述べている。

 現在、臨床試験が進行中で、研究チームは新たな参加者を募集しているという。「実験室ではなく、ロボット義手が実際の生活にどのような影響を与えるのかを知る機会は、これまでほとんどなかった。ロボット義手を装着した人が、10年前には考えられなかったことを見るのは、とても喜ばしいことだ」とCederna氏はいう。

 前出のHamilton氏は「ロボット義手のおかげで未来に希望が持てるようになった。このロボット義手があれば、仕事にも行けるのではないかと思えるようになった」と話している。

[HealthDay News 2020年3月4日]

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