今週も引き続き多かったのが、新型コロナウイルスに関連したリリース。先月、 キヤノンメディカルシステムズが迅速な新型コロナウイルス遺伝子検査システムの開発を開始したというNEWS記事を掲載しました。その後の検証の結果、一回の検査時間は25分以内、SARSの病原体であるSARS-CoVは検出しない(高い検出特異性を持つ)などを確認したことから、新たに今度は、実用化に向けた開発にフェーズを移したとの発表がありました。

 この検査システムでは、同社の小型等温増幅蛍光検出装置を活用します。もともと同装置は、東芝メディカルシステムズ(当時)が2015年11月、英オプティジーン社とOEM契約を締結して販売にこぎ着けたもの。ご存じの方も多いと思いますが、その後、東芝メディカルは2016年12月にキヤノンに買収され、2018年1月から社名をキヤノンメディカルシステムズに変更しました。

 ちなみに東芝ではそれ以前、遺伝子を蛍光検出ではなく電流で検出する独自の装置の開発も進めていて、筆者も何度か取材した記憶があります。その技術を使った製品群も、現在はキヤノンメディカルのラインアップに存在するようです。新型コロナを背景に思わぬ形で注目されることになった「キヤノン」と「遺伝子検査」の関係。当時、キヤノンによる東芝メディカル買収の狙いの一つとして、この遺伝子検査装置の存在があるという話も出ていました。世界規模の危機を救うべく、ぜひその真価を発揮してもらいたいものです。
(小谷 卓也=Beyond Health)


以下では、2020年3月16~19日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース(WebサイトやPDFなど)にリンクいたします。

【ビジネス】

【プロダクト/サービス】

【要素技術】

(タイトル部のImage:jeancliclac -stock.adobe.com)