島津製作所は2020年3月23日、全ゲノム解析を手掛ける筑波大学発スタートアップのiLAC(アイラック)と資本業務提携を結んだ。遺伝子やたんぱく質、代謝物などの物質変化を統合的に調べる「マルチオミクス解析」の事業強化の一環と位置付ける。

 iLACは、自動前処理装置や次世代ゲノムシーケンサーを駆使した高精度なゲノム解析技術を強みとする。さらに、質量分析計による代謝物/たんぱく質解析も得意としているという。

 島津製作所は、iLACを含む多様な事業パートナーと協力し、マルチオミクス解析ソフトウエアおよび自動前処理システムを開発していく考え。これにより、主力製品である質量分析計の販売拡大を目指す。

大阪大学吹田キャンパス内にある「大阪大学・島津分析イノベーション協働研究所」に設置された島津製作所の質量分析計(写真:伊藤 瑳恵)

 なお同社は2019年12月、大阪大学と「大阪大学・島津分析イノベーション協働研究所」を開所している。同研究所では、代謝物を網羅的に解析する「メタボローム解析」を核として研究開発に挑む(関連記事)