東北大学東北メディカル・メガバンク機構(以下、ToMMo)と日本製薬工業協会(以下、製薬協)は2020年3月31日、次世代医療の早期実現を目指す共同研究を開始したと発表した。研究期間は2021年3月まで。ToMMoと製薬協の他、第一三共、大日本住友製薬、武田薬品工業、ツムラ、ヤンセンファーマが参加する。

今回の発表に先立ち2020年1月31日に連携協定を締結した。東北大学東北メディカル・メガバンク機構の山本雅之機構長(左)と日本製薬工業協会の川原章専務理事(右)(出所:東北大学東北メディカル・メガバンク)

 今回取り組むのは大きく次の3件の研究である。

 1件目は「生活習慣と脳形態、認知機能・心理機能の関連解析研究」。睡眠、活動習慣と脳MRI画像、認知・心理機能、生理学的検査を中心としたデータを解析することで、脳体積減少や認知機能低下に対するリスク因子、促進因子、保護因子などを探索する。

 2件目は「睡眠障害の層別化に向けたバイオマーカー探索のための予備的研究」。睡眠の質と生化学検査値、MRI測定値情報やゲノム・オミックス解析情報との関連を調べ、睡眠状態を客観的に評価するバイオマーカーを探索する。最終的には、睡眠状態と関連が深い疾患のリスク予測の開発につなげる。

 3件目は「日本人における遺伝性乳癌卵巣癌症候群およびリンチ症候群の原因病的バリアントの頻度と罹患状況に関する予備的研究」。東北メディカル・メガバンク計画のコホート調査参加者におけるゲノム情報および生活習慣・健康情報を利用し、日本人における両症候群の原因となる遺伝子変化の頻度、遺伝子変化がある方の発症状況、発症と生活習慣・健康状態の関連を明らかにする。さらに、両症候群に関連する遺伝子に変化がある方に対する適切な発症予防と早期発見・治療を実現する。


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