福岡市は「Beyond Coronavirus」と題し、全国からスタートアップ企業による実証実験プロジェクトを募集する。新型コロナウイルスの感染拡大によって顕在化したさまざまな社会課題を解決するための新サービスやプロジェクトの創出を目指す。

全国からスタートアップ企業による実証実験プロジェクトを募集(発表資料より)

 特に優れたプロジェクトには、上限50万円(税込)の助成金を支給する。また、実験期間中は、福岡市と地元企業の連携による創業支援施設「Fukuoka Growth Next」のコワーキングスペースを無償提供する。応募締め切りは6月1日17時。6月中旬に完全オンラインによる審査を行う。複数の採択を予定する。

 この事業は福岡市が通年で実施している「福岡市実証実験フルサポート事業」のスキームによるもの。AIや IoTなど先端技術を活用した実証実験を対象に、福岡市と産学官民の福岡地域戦略推進協議会(FDC)が実験フィールドの提供やあっせん、行政データ提供、モニター募集や広報協力、規制緩和の検討などを行う。事業者には実験で得られたデータの検証と、市と実施施設などへの提供、成果報告を求める。

 福岡市実証実験フルサポート事業のこれまでの採択例には「シェア型電動キックボードによる域内移動効率化、ラストワンマイル問題の解決」、「AIを活用したケアマネジャー支援」、「キャッシュレス」などがある。今回の募集では、対象プロジェクトの例として「感染予防や健康管理」、「リモートワークの推進」、「子どもの教育環境向上」、「外出自粛中の日常生活を豊かにするWith コロナプロジェクト」を挙げている。既存のプロジェクトでも、事業の改善や効率化などに役立つものは対象となる。

 選考の基準は「社会性」、「先進性」、「安全性」、「実証可能性」、「市場性」、「事業化可能性」、「その他(規制緩和に繋がる可能性等)」各10点ずつの70点満点。実証実験でどんな成果・効果を検証するのかを明示することが求められる。

(タイトル部のImage:f11photo -stock.adobe.com)


出典:「新・公民連携最前線」2020年5月15日付の記事より