凸版印刷は、米MIT Media Lab発スタートアップであるFigur8社と筋骨格センサーを活用したオンラインフィットネスの実証実験を実施した。個人の身体動作の客観的定量データを高精度かつ短時間で計測、計測データに基づいたトレーニング指導を提供する実証実験である。トレーナー、被験者双方にデータ活用の価値を見出す結果を得たという。

 両社は、個人の人体情報を活用したサービスの開発に向けて2020年2月から協業している。今回の実証実験は、新型コロナウイルス感染症などにより需要が高まるオンラインフィットネス業界向けに同年6~8月に実施したもの。

身体動作計測の様子(出所:凸版印刷)

 FIGUR8社が開発した筋骨格センサーおよび身体動作分析プラットフォームを活用した。トレーナーのトレーニング指導の前後で被験者の身体動作の客観的定量データを精度良く、短時間(約10分)で計測し、トレーニングの期間中の被験者の身体動作データを取得・分析。 マンツーマンボディメンテナンスサービス「Co-nect」を運営するGOB Incubation Partnersと連携し、計測データに基づいたトレーニング指導を提供した。

 結果として身体動作の客観的定量的データに基づくKPI(バランス、安定性、柔軟性)の数値が改善。機能改善の観点では、60代男性において(1)腰の違和感がなくなる、(2)片足スクワットができるようになる、(3)片足で靴下を履けるようになる、(4)力みなく柔軟な動作をすることができるようになる、などの改善が見られたという。また、トレーナーと被験者の両者で安心感・納得感やモチベーションが醸成されたとする。

 両社は今後、今回の実証実験の成果を基に、ボディーワーカーやトレーナー、理学療法士、整形外科医、アスリートやパートナー企業と協力。フィットネス、リハビリ、スポーツ産業向けに2022年度内のサービス販売を目指す。


(タイトル部のImage:f11photo -stock.adobe.com)