MONET Technologiesは、浜松市(静岡県)が天竜区の春野地区で実施する「春野医療MaaSプロジェクト」に参加し、移動診療車を活用したオンライン診療の実証実験を開始した。中山間地域における高齢者の通院や医師不足などの課題解決に向け、モビリティと医療分野を連携させた実証実験などを行い、持続可能な地域医療サービスの環境整備を目指す。

実証実験で活用する移動診療車(出所:MONET Technologies)

 春野医療MaaSプロジェクトは、浜松市が経済産業省の「地域新MaaS創出推進事業」における先進パイロット地域の一つとして選定され、実施するもの。実施期間は2020年10月19日~12月下旬。大きく、(1)移動診療車を活用したオンライン診療と、(2)オンライン服薬指導および薬剤配送の2つを展開する。

 (1)の移動診療車を活用したオンライン診療では、春野町にある診療所の患者(10人程度)を対象に、医療機器などを搭載した移動診療車を活用してオンライン診療を実施。看護師が移動診療車で患者の自宅付近まで訪問し、車両内のテレビ会議システムを通して医師が遠隔地から患者を診察する。

 (2)のオンライン服薬指導および薬剤配送では、オンライン診療を実施した患者に対して、オンラインで服薬指導を行うとともに、ドローンや薬局の配送員による薬剤の配送を行う。診療所の医師が服薬指導を行った場合はドローンによる配送、薬局の薬剤師が服薬指導をした場合は配送員による車両での配送を想定する。

実証実験のイメージ(出所:MONET Technologies)

 MONET Technologiesは、次世代モビリティサービス基盤を構築・運用するために設立されたソフトバンクとトヨタ自動車の共同出資会社。フィリップス・ジャパンと伊那市(長野県)が進める「次世代ヘルスケアモビリティサービス」などにもかかわっている(関連記事:いざ出発! ヘルスケアモビリティ)。


(タイトル部のImage:f11photo -stock.adobe.com)