CureAppが開発した治療用アプリ「CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカー」の公的医療保険適用が決定した。2020年11月11日、中央社会保険医療協議会(中医協)が了承し、同年12月1日に保険収載される運びとなった。

 既に2020年8月21日付けで、治療用アプリとして国内で初めて厚生労働省より製造販売承認(薬事承認)を取得(関連記事:CureAppの治療用アプリ、ついに薬事承認を取得)。それを受け、CureAppは公的保険適用の希望を厚生労働省に提出していた。今回はそれが認められたことになる。

 中医協での了承を受けた直後、緊急会見を開催したCureApp 代表取締役社長兼医師の佐竹晃太氏は、正直な感想を漏らした。「治療用アプリの事業を最初に志したのは2013年11月。丸7年の月日を経てようやく保険適用にこぎ着けた。個人的には非常に感慨深いものがある」。

緊急会見に臨むCureAppの佐竹氏(写真:増田 克善)

 同時に、今回の保険収載による価値について次のように述べた。「患者は(医薬品のような)副作用をほとんど気にせず、治療効果を得られる。しかも2割ないしは3割負担で可能になるのは大きな価値がある。医療機関・医師にとっては、エビデンスに基づいて禁煙を専門としない医師においても広く使える。医療機関は経営の観点でもメリットがある。社会的な価値としては医療費の適正化、治療用アプリという新しい産業の創出につながる」。

既存の医療機器の技術料を準用する形に

 今回の保険適用は、既存の医療機器の技術料を準用する形になった。治療用アプリは新しい治療法のため、保険適用における新たな分類が必要だが、まずは既存の最も類似する技術区分を暫定的に準用し、次回の診療報酬改定において正式な技術区分が創設されることになる。

保険適用が決定した「CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカー」(出所:CureApp)

 今回決定した準用技術料は以下の2点。
・「在宅療養指導管理料のC110-2の注2 導入期加算を準用して算定」 140点(1400円)
・「在宅療養指導管理材料加算のC167を準用(4回分)して算定」 2400点(2万4000円)

 上の管理料は、アプリを処方する医療従事者に対する技術料としての点数。下の管理材料加算は、治療用アプリそのものに対して算定される保険点数である。

 既存の医療機器の技術料を準用する今回の算定評価について、CureAppの佐竹氏は「新たな医療機器としての道が開けたというよりも、新たな道を開くための最初の手がかりを作った段階。治療用アプリという製品を一般的なものにするためには、今後の診療報酬改定の中で新規の診療報酬枠、すなわち治療用アプリ、デジタル療法という特定の報酬枠(算定区分)を作ることが大事であると考えている。そのために今後、医療に携わるいろいろなステークホルダーと連携して成し遂げていきたい」と語った。


(タイトル部のImage:monsitj -stock.adobe.com)