心臓の微弱な生体磁気情報を日常生活環境下において簡便に検出する――。そんな技術を、東北大学大学院工学研究科と東北大学大学院医学系研究科、スピンセンシングファクトリーが開発した。

 心臓を非侵襲で精密に検査できる施設は、現状では大病院に限られている。微小な電磁的測定をするために、電磁波を外部から遮蔽するように設計された「磁気シールドルーム」と呼ばれる部屋が必要であるためだ。

 今回、広いダイナミックレンジと高い検出磁場分解能を併せ持つ新型磁気センサー素子と、それを用いた外部環境磁場ノイズのキャンセル技術を開発した。これにより、磁気シールドルームを使わずに、日常的生活環境において、心臓の動きから発生する微弱な磁気信号を検出できるようになった。心電図のように電極を取り付ける手間も必要なく、簡便な測定が可能だとしている。

測定イメージ(出所:プレスリリース)

 将来的には、職場や一般家庭で心臓や脳の状態を日常的にチェックし、心臓や脳疾患の早期発見につなげる活用が期待される。なお、今回の研究成果は、「第44回日本磁気学会学術講演会」(12月14~17日)で発表された。


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