奈良県三宅町は、生活習慣病の重症化リスクを“見える化”する実証実験を実施する。レセプト(診療報酬の明細)と健康診断データに基づいて、生活習慣病が5年後にどれだけ重症化するかのリスクを分析するという試みであり、11月20日現在、奈良県の国民健康保険団体連合会に分析に必要なレセプトデータの抽出を依頼している。

 実験はレセプトデータの抽出後にスタートする予定であり、「年内にはとりかかりたい」(三宅町)としている。終了は2021年3月末を予定する。

健康推進に向け連携協定を締結した三宅町の森田浩司町長(左)とPREVENTの萩原悠太代表取締役(右)(提供:PREVENT)

 実証実験では、個人を特定できないように統計処理されたレセプトデータや健康診断データにもとづいて、健康診断データと生活習慣病の相関関係を分析。その結果にもとづいて、生活習慣病の重症化を予防するための施策を検討する。例えば、健康診断の結果を受診者に説明する際、分析結果を提示しながら重症化リスクのある該当者に生活習慣の改善を促すような使い方が考えられるという。

実証実験のイメージ(提供:PREVENT)

 重症化リスクの分析は、PREVENT(名古屋市)が担当する。PREVENTは医療データ解析事業「Myscope」や生活習慣病改善支援サービス「Mystar」を展開しており、11月17日には三宅町と連携協定を締結したことを発表している。

 三宅町は従来から国保データベース(KDBシステム)を利用して、生活習慣病の重症化リスクを把握する試みに取り組んできた。今回の実証実験では、このKDBシステムにPREVENTの分析ノウハウを併用することで、高い相乗効果が得られることを期待しているという。

(タイトル部のImage:f11photo -stock.adobe.com)


出典:「新・公民連携最前線」2020年11月25日付の記事より