これら自然との触れ合いの状況と、メンタルヘルス状態の関連を解析した結果、緑地の利用、および自宅の窓から緑が見えることは、自尊心、生活満足度、主観的幸福感と正の関係性があり、うつ・不安レベル、孤独感とは負の関係性が認められた。また、COVID-19パンデミックによる世帯収入への影響の大きさは、うつ・不安レベルと有意に関連していた。一方、自宅周辺の植生指数は、メンタルヘルス状態と有意な関連が見られなかった。

 自宅の窓から緑が見えることは、評価した5項目の全てについて、緑地の利用よりもメンタルヘルス状態へ、より大きな影響を及ぼしていた。平均を0、標準偏差を1とした場合の効果量は以下のとおり。自尊心に対する自宅の窓から緑が見えることの効果量は0.13、緑地の利用は0.06、生活満足度に対しては同順に0.23、0.07、主観的幸福感に対しては0.16、0.09、孤独感に対しては-0.11、-0.08、うつ・不安に対しては-0.10、-0.05。なお、COVID-19パンデミックによる世帯収入への影響による、うつ・不安への効果量は0.08だった。

 これらの検討結果を著者らは、「メンタルヘルスへの負荷が高止まりしている状況において、自然との触れ合いがそのストレス改善に役立つことを示唆している」とまとめている。

[HealthDay News 2020年12月7日]

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