経済産業省が主催する「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2021」(JHeC2021)の最終審査会が、2021年1月28日に東京都内で開催された。緊急事態宣言下の開催となった今回は、登壇者や審査員などを除き、無観客で実施。一部の登壇者はリモートからプレゼンテーションを繰り広げた。

 ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテストは2016年に始まり、今回が6回目の開催となる。歴代のグランプリは、MRT、トリプル・ダブリュー・ジャパン、mediVR、カケハシ、Connected Industries(CI Inc.)の5社が獲得してきた(関連記事:[詳報]経産省ヘルスケアビジコン、5代目グランプリ決定)。

 今回は、書類審査を通過したセミファイナリスト12社による一次プレゼン審査を2020年10月に実施(関連記事:経産省ビジコン6代目グランプリは、この12社の中に)。一次プレゼン審査を通過した6社が、最終審査会に登壇した。

 審査の結果、グランプリはMagic Shieldsが獲得。6代目王者の座を勝ち取った。同社は、転んだときだけ柔らかくなる床「ころやわ」を開発している。高齢者の転倒による骨折を防ぐための床で、素材では出せない機能・性能を構造で出す概念「メカニカルメタマテリアル」を応用したものである。

JHeC2021 表彰式の様子(写真:近藤 寿成、以下同)

アイデアコンテスト部門のグランプリは…

 前々回からは、事業化の手前のアイデアを競うアイデアコンテスト部門が新設された。今回は、書類審査を通過したセミファイナリスト15組による一次プレゼン審査を2020年10月に実施(関連記事:15のアイデア競演、2021経産省ビジコンの一次プレゼン審査)。一次プレゼン審査を通過した5組が、最終審査会に登壇した。

 審査の結果、アイデアコンテスト部門のグランプリはSyrinx 竹内雅樹氏が獲得した。同氏は、失われた声を取り戻すためのデバイス「Syrinx」を開発している。声を失った人たちがコミュニケーションを取るためのデバイスで、「ハンズフリー」「人間に近い声の生成」「快適なデザイン」という3つの特徴を持つ(関連記事:声を取り戻すデバイスや布製ウエアラブル、東大発スタートアップ最前線)。

 なお、今回のJHeC2021最終審査会の詳報は、後日Beyond Healthに掲載する予定である。

(タイトル部のImage:monsitj -stock.adobe.com)