東芝は、「血液1滴から13種類のがんを99%の精度で2時間以内に検出する技術」の有効性を検証する。それに向け、会員制の検診事業などを展開するリゾートトラストのグループ会社が運営支援する医療法人社団ミッドタウンクリニックおよび、リゾートトラスト傘下でメディカル関連の会員権の販売と運営管理を行うハイメディックとの共同研究契約を締結した。

 今回の共同研究は、東芝とミッドタウンクリニック、ハイメディックのそれぞれが持つ技術、ノウハウ、知見などを活用し、およそ1000検体に東芝が開発した技術を適用する。同技術は、2019年11月に開発を公表したもの(関連記事:東芝、血液1滴でがん13種を精度99%・2時間以内に検出)。血液中に含まれる「マイクロRNA」と呼ぶ分子を調べることで、がんを検出する技術である。東京医科大学および国立がん研究センター研究所との共同研究によるものである。国立がん研究センターが中核となり、2014~2018年に実施された開発プロジェクト「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発」の成果をベースとしている

東芝が開発した「マイクロRNAチップ」(写真:近藤 寿成)

 東芝が新たに開発したデバイス「マイクロRNAチップ」と専用の小型検査装置を用いるのが特徴。通常のマイクロアレイやリアルタイムPCRの場合、マイクロRNAの検出に「蛍光色素」を使用するのに対して、同社が開発した検出技術では「電気化学的」な方法を用いる。これにより、検査時間の短縮や装置の小型化、システムの簡素化などに寄与しているとする。


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