ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは、フェイスカラー計測ツール「ZOZOGLASS(ゾゾグラス)」のサービスを2021年3月18日に開始した。同ツールは眼鏡形で認識用のマーカーとカメラ撮影に使うカラーチャートのような模様を備えており、同社のスマートフォン(スマホ)向け通販アプリ「ZOZOTOWN」と組み合わせて自分の肌の色を計測する。

ZOZOの「ZOZOGLASS(ゾゾグラス)」(写真:ZOZO プレスリリース)

 同社が通販で扱うファンデーションなどの化粧品を選ぶ際に計測することを想定する。同ツールおよびサービスの価格は送料含めて無料。2021年1月29日の発表以来、同ツールは50万件以上の予約を受け付けており、3月18日に発送を開始した。

 計測する際は、同ツールを着用した状態で顔の向きを八方向(上下左右とそれぞれの間)に向けながら8回スマホで撮影した後、同ツールを外して再度八方向に向けた顔を撮影する。こうすることで、その場の環境光などの影響を排除し肌の色を計測する仕組みだ。同社では「一般に肌の色診断に使われる機器と比較しても遜色のない精度の高さを実現している」とする。肌の色を構成する成分であるヘモグロビン量(赤み)とメラニン量(明るさ)を画像から推定して数値化し示す。顔全体に加えて、目元や頬、唇、鼻といった部位別でも色を計測する。

計測の例(写真:ZOZO)

 同社では計測結果に基づいて化粧品をマッチングする解析プログラムを開発している。計測後、同アプリでファンデーションを検索すると、計測結果を元に自分の肌の色に近い順に各ブランドのファンデーションが表示され、各製品の詳細情報ページでは自分の肌の色に近い色番号のアイコンに「YOU」と表示される。自分の肌の色に合わせてその色を選んだり、その色を基準に「より明るい色」や「黄みがかった色」など自分に合う好みのファンデーションを選べるとする。2021年3月18日時点で20ブランド、400点以上のファンデーションに対応しており、今後は口紅(リップ)や頬紅(チーク)、マスカラなど、対応範囲を拡大するとしている。

自分の肌の色に近いファンデーションを表示(写真:ZOZO)

 同ツールを使った機能は今後順次拡大する予定。例えば、より現実に近い色補正が実現できることから、スマホでの撮影画像にメイクパターンを合成する「ARメイク」の機能を追加することを検討しているという。ARメイクは試用(タッチアップ)が疑似的に体験できるとあり、コロナ禍で特に人気が高まっていたが、精度の高い製品色の再現が難しい点が課題とされていた。