「専門学校 富山ビューティーカレッジ」を運営する和楽グループ(富山県富山市)は、健康チェックやアドバイスができるカリキュラムを導入し、美容師の新たな価値創造を進める。髪の毛から体の栄養バランスを検査する「いこらぼ(毛髪栄養検査)」を手掛けるicoi(東京都新宿区)と提携し、2021年7月から美容学生向けに特別カリキュラムを開設する。

髪の毛からカラダの栄養をチェックする「いこらぼ」の仕組み(出所:プレスリリース)

 栄養や健康関連の知識をつけ、美容師としてパーソナル栄養データから健康的なライフスタイルをアドバイス・提案できるような人財を輩出していくことを目指す。美容業界は店舗過剰による競争激化で、市場は年々減少を続けている。このため、美容師の離職率も高止まりしているという。

 こうした状況を打破し、美容師の価値向上、待遇改善など明るい未来を創造する――。これが、新たな取り組みの狙いだ。美容室がヘアデザインだけでなく、ヘアケアからライフケアまでアドバイスできるようなウエルネスサロンとなる業界イノベーションを仕掛ける。

美容学校・美容室をハブとした地域展開モデル(出所:プレスリリース)

 和楽グループによれば、「美」と「健康」という親和性や、強い信頼関係で結ばれた顧客基盤を持つ美容師という職業の利点を生かすことで、社会課題である「健康寿命延伸」に貢献することが可能と見る。地域の異業種店舗や企業との連携も促進し、美容室を地域の健康増進のハブとなるウエルネスステーションにすることを構想している。

(タイトル部のImage:Getty Images)