AI系スタートアップのHACARUSは、DSファーマアニマルヘルスと共同で、動物の肉球(足の裏)から心電図データを取得・可視化する装置およびAIシステムを開発。2021年6月9日から、動物病院向けに同装置の試用モニターの公募を、獣医師コミュニティー運営会社を通じて開始した。なお、今回の心電測定対象は犬限定としている。

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 開発した装置は、(1)簡単に心電を測定可能な装置と(2)心電データをAIが解析するシステムを掛け合わせたもの。犬への負担が少ない状態での、スピーディかつ正確な心電測定を実現した。特別な技術がなくても使用可能なため、動物病院への導入ハードルが低いことも特徴。現在、動物用医療機器として開発中だとしている。

 (1)の簡単に心電を測定可能な装置については、犬がシートの上に立つだけで立位のままストレスなく心電を測定できる。従来、犬の心電測定の際は横向きに倒した状態で身体に電極をつけて測定を行っていた。これに対して今回の装置では、特殊な電極の開発により肉球より心電図データを取得することに成功。動物を押さえつけることなく心電の測定を行うことを可能とした。

 (2)の心電データをAIが解析するシステムでは、日本獣医循環器学会の動物循環器認定医の疾患情報と心電データに基づく診断を学習済のAIが、肉球から取得した心電図データ解析・判定する。測定時間は1分程度で、解析結果は4段階で表示される。

仕様イメージ(出所:プレスリリース)

 心臓病は犬の死因第2位で、健康診断や日常診療において早期発見が望まれている。しかし、早期発見につながる定期健康診断は、経済面やペットの身体的な拘束などから、飼い主が望まない場合が散見されるという。そこで、従来とは異なるアプローチで手軽にペットの心臓の健康を見守ることが求められていた。


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