東京医科歯科大学・東京工業大学発のスタートアップであるリバーフィールドは、このほど総額約30億円の資金調達を実施した。空気圧精密制御技術を用いた手術支援ロボットの開発を加速し、2023年1月の上市を目指す。

 同社が開発している手術支援ロボットの特徴は、執刀医に鉗子先端にかかる力をリアルタイムで伝える力覚提示が可能なこと。既に実用化されている手術支援ロボットである「da Vinci(ダビンチ)」は、操作を内視鏡からの画像情報に頼っており、鉗子で触った感覚が術者には伝わらない。

 これに対して、スレーブ側の鉗子マニピュレータに空気圧駆動を採用することで、術者に感触を伝える。臓器をつかんだときの強さや、縫合糸を引っ張った感触を術者へ伝えることもできるという。そのため、臓器や血管の損傷のリスクを軽減することが期待される。

開発中の手術支援ロボット。現時点で未承認品であり、販売、授与はできない(出所:プレスリリース)
開発中の手術支援ロボット。現時点で未承認品であり、販売、授与はできない(出所:プレスリリース)
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 空気圧駆動の採用は、機器のコンパクト化・軽量化、製造の低コスト化にも寄与するという。コンパクトで干渉しづらいアーム構造を実現することで、従来の手術支援ロボットが不得手とする、より体表に近い肺や肝胆膵外科、小児科、婦人科がんを対象とする術式での利用も期待される。


(タイトル部のImage:f11photo -stock.adobe.com)