在宅向けの睡眠脳波計測サービスを展開する、筑波大学発のスタートアップであるS'UIMINは、人間ドック施設「KRD Nihombashi」(KRD日本橋)との協業を発表した。入院検査レベルの睡眠計測を健康診断と掛け合わせ、心身の詳細な状態評価、複数の改善アプローチ、効果のシミュレーションなどを示すことにより、個人の身体づくりを促すために PHR (Personal Health Record)を最大限に生かすサービスを目指す。

 まず、100人の無料モニターを募集し、睡眠と心身の状態の関係を調査する疫学的研究を兼ねた試験的サービスを展開する。モニター受診者にはサービス(計16万7500円相当)を無料で試してもらい、サービスへの感想やフィードバックをしてもらう。受診者の同意のもとで取得データを解析することにより、睡眠と健康の関連についての新たな知見を集め、睡眠医科学への貢献も果たしながらサービスを進化させていくという。

今回の試験的サービスの概要(出所:プレスリリース)

 S'UIMINは、睡眠計測サービス「InSomnograf」を開発。頭部に電極を貼り脳波を計測するため、身体の動きを計測して睡眠を推定する簡易睡眠計測と異なり、在宅でも詳細な睡眠の質を正確に把握できるのが大きな特徴だ(関連記事:睡眠の測定を家庭血圧のように身近に)。

 KRD日本橋は、従来の健康診断、眼科ドック、歯科ドックと同等の検査、および70項目を超える詳細な血液検査を一括して行い、年2回の継続的な検査データを蓄積するシステムを確立している(関連記事:健康診断・人間ドックで「行動変容」と「歯」)。

 今回の事業では両者を組み合わせることにより、被験者一人ひとりの5日間の睡眠状態、行動データ、食事内容、詳細な血液の状態、眼や歯や臓器の働きなどを同時に検査し、半年後にも同内容のフォローアップ検査を実施する体制が整うとする。これにより、「あらゆる重大疾患予防や健康寿命を伸ばすため」の睡眠計測の新たな形の実現を目指す。


(タイトル部のImage:monsitj -stock.adobe.com)

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