NECと北原病院グループの医療法人社団KNIは、AIを活用して患者に最適なリハビリテーション介入プログラムを作成する技術実証を実施。経験の浅いスタッフが行うリハビリ介入プログラム作成業務の正確性が、46%向上することを確認した。

模倣学習技術により出力したリハビリ介入プログラムのイメージ(出所:プレスリリース)
模倣学習技術により出力したリハビリ介入プログラムのイメージ(出所:プレスリリース)
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 NECとKNIは、AIなどの技術を活用して医療の質の向上と業務の効率化を目指す「デジタルホスピタル」の実現に向け、2017年に共創を開始。今回の取り組みは、その一環として実施したもの。

 リハビリ介入は、スタッフ個人の経験に依存する作業が多く標準化が難しい。そのため、経験の浅いスタッフが作成したリハビリ計画をベテランスタッフが見直すことで計画の質を担保しているという。経験の浅いスタッフでも質の高いリハビリ計画を作成できる仕組みの構築が望まれている。

 実証は、北原リハビリテーション病院において実施。NECのAI技術である「模倣学習技術」を用いた。

 模倣学習技術は、熟練者のデータが少ない場合でも、非熟練者のデータを活用することで、熟練者の行動を効率的に学習し、熟練者の経験に即した行動を再現可能な技術。今回は、特に退院までにFIM(Functional Independence Measure、日常生活動作の評価尺度)に改善が見られた事例を、真似るべき熟練者のデータとした。それ以外の事例は、非熟練者のデータとして同時に学習させた。

 これにより、効果の高いリハビリ介入プログラムの候補を出力する高精度な学習モデルを生成。ベテランスタッフから経験の浅いスタッフへのノウハウの伝承を補完した。


(タイトル部のImage:f11photo -stock.adobe.com)