凸版印刷は、遠隔操作ロボットで看護業務を支援する実証を実施した。神奈川県「令和3年度新型コロナウイルス感染症対策ロボット実装事業」において、簡易検証プロジェクトテーマに採択されたものである。

 実証は、医療法人 徳洲会 湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)で2022年1月末に実施。凸版印刷が開発した、複数の異種ロボットを遠隔で集中管理・制御するデジタルツインソリューション「TransBots」を活用した。

左は実証実験で使用したロボット、右は実証実験を実施した湘南鎌倉総合病院の外観(出所:プレスリリース、以下同)
左は実証実験で使用したロボット、右は実証実験を実施した湘南鎌倉総合病院の外観(出所:プレスリリース、以下同)
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 具体的には、種類の異なる複数台の看護業務支援ロボットが、実際の病棟内を自律移動。病室や検査室への受付・案内を行い、医療従事者の看護業務を支援した。

 看護師およびその他医療従事者へのヒアリングと、現場観察から、ロボットによる看護業務支援サービスのシナリオを設計。病棟内のリスクアセスメントを実施し、サービス内容の妥当性の検証と、ロボット起因のリスク分析と技術的課題の洗い出しを行った。

実証実験の様子。左はシミュレーター画像、右は複数の異種ロボットを同時に操作する様子
実証実験の様子。左はシミュレーター画像、右は複数の異種ロボットを同時に操作する様子
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 その結果、実運用に向けた技術的な課題を把握し、ロボットによる看護業務支援の可能性を確認することができたとしている。なお、看護業務支援のシナリオ設計など一連のサービスデザインは、九州大学 共創学部 准教授の德久悟氏が監修した。

 凸版印刷は今後、多くのロボットメーカーとの連携を深め、様々なユースケースを構築していく考え。今回の実証の成果については、「2022国際ロボット展」(2022年3月9~12日、東京ビッグサイト)で展示するという。


(タイトル部のImage:monsitj -stock.adobe.com)