コンタクトレンズがいつの日か、視力矯正以上の効果を発揮する日が来るかもしれない。血糖測定と薬剤投与機能を兼ね備えたスマートコンタクトレンズの機能性が動物実験で確認され、詳細が「Science Advances」4月24日オンライン版に掲載された。

 研究を主導した浦項工科大学(韓国)教授で米スタンフォード大学客員教授のSei Kwang Hahn氏は、「さまざまなウェアラブルデバイスがあるが、中でもスマートコンタクトレンズは特に優れたインターフェースと言え、ヘルスケア領域で有望なデバイスだ」と語る。

 まるでSFの世界の話のように聞こえるかもしれないが、研究者らは、眼圧を連続測定できるコンタクトレンズが既に存在し、米食品医薬品局(FDA)の承認を受けている事例を挙げる。決して荒唐無稽ではないということだ。

 今回発表されたスマートコンタクトレンズには、柔軟な素材でできた超薄型の電気回路とマイクロコントローラーチップが内蔵されている。そしてコンタクトレンズ上の化学物質が涙液のブドウ糖と結合し、ブドウ糖の量に比例して生じる電流変化から糖濃度を測定する。また、その際に発生する電流は、薬物を放出する際の動力としても用いられる。