子どもがいる家庭に、もし古くなったカーペットがあるなら、そろそろ買い替えを検討する時期かもしれない。「Chemosphere」4月12日オンライン版に掲載された論文によると、古いカーペットは子どもがPFASと呼ばれる有害な化学物質に曝露する主要原因だという。

 PFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)は、神経発達や免疫機能、ホルモン分泌への影響、および発がんなど、深刻な健康リスクとの関連が報告されている。かつてはカーペットの汚れ防止加工にPFASが用いられていたが、近年はほとんどのメーカーが使用を中止している。そのため現在、家庭や学校、託児施設などで使われている古いカーペットを交換すれば、子どものPFAS曝露を防ぐことができる。

 米インディアナ大学のMarta Venier氏によると、これまでのPFAS関連の研究は、環境中の粉塵を検体として用いてきたという。同氏らは今回、粉塵だけでなく、カーペットそのものも検体に加えた研究を行った。

 カリフォルニア州の18カ所の保育所から、カーペットおよび粉塵を採取しPFASを測定。その結果、双方から42種類のPFASが検出され、その濃度は、カーペットが471ng/g、粉塵が523ng/gだった。カーペットのPFAS濃度と粉塵のPFAS濃度に強い相関が認められたことから、環境中に漂うPFASはカーペットから発生することが示唆された。